朝。
カーテンの隙間から差し込む柔らかい光。
ぼんやり目を開けると。
すぐ隣に陽貴くんの顔。
しかも。
今日もがっちり抱きしめられていた。
「……ん」
少し動くと。
「やだ」
即座に腕に力が入る。
思わず笑ってしまう。
「陽貴くん、起きてるじゃん」
「起きてる」
低く掠れた声。
でもその顔は完全に眠そうで。
髪もぐしゃぐしゃ。
大型犬みたい。
「今日仕事だから……」
そう言いながら身体を起こそうとすると。
さらにぎゅうっと引き戻される。
「行かないで」
「またそれ?」
「やだ」
「即答しないでよ」
くすくす笑うと。
陽貴くんが私のお腹あたりに顔を埋めてきた。
「だって久々に会えたのに」
「昨日だけじゃ全然足りない」
「俺まだ充電不足」
「昨日いっぱいしたでしょ」
そう言うと。
陽貴くんが少し顔を上げる。
「紗凪が悪い」
「なんで!?」
「可愛すぎるから」
真顔。
朝から破壊力が強い。
「ほら、起きて」
なんとか宥めるように頭を撫でる。
すると。
陽貴くんがじっとこっちを見た。
「……今日休んで」
拗ねたようにそう言う。
「無理」
「半休」
「もっと無理」
「じゃあサボる?」
「陽貴くん?」
完全に仕事行かせる気がない。
思わず笑ってしまう。
その目が本気で寂しそうで。
少し胸がきゅっとなる。
「夜には帰ってくるから」
そう言うと。
陽貴くんは少し黙って。
「……ほんと?」
「ほんと」
「ちゃんと帰ってくる?」
「帰ってくるよ」
その返事に、少し安心したみたいに息を吐く。
でも次の瞬間。
ぎゅううっとまた抱きしめられた。
「陽貴くん苦しいっ」
「無理」
「また?」
「だって離したら行くじゃん」
子供みたいな理論。
「仕事なんだから当たり前でしょ」
「俺休みなのに」
「知らないよっ」
笑いながら言うと。
陽貴くんが不満そうに唇を尖らせた。
その顔が本当に捨てられた大型犬みたいで。
可愛すぎる。
「……そんな顔してもダメ」
「紗凪冷たい」
「冷たくないよ」
「冷たい」
「帰ったらいっぱい構うから」
その瞬間。
ぴくっと反応する。
「……いっぱい?」
「はいはい、いっぱい」
すると。
一気に機嫌が戻った。
分かりやすすぎる。
「じゃあ今日も3回戦はしようね」
ニコッと笑い嬉しそうにリビングへと向かった
言われた意味を理解して、一気に顔が熱くなった。
「ちょっ……!」
「陽貴くん!!」
本人は満足そうに笑ったまま。
「約束ね」
意地悪く笑いながらスタスタとリビングへ戻っていく。
……やられた。
熱い。顔が絶対真っ赤。
「もう……っ」
誰もいないのに小さく抗議する。
リビングの方から聞こえてくる陽貴くんの鼻歌が、妙に機嫌良さそうで。
思わず笑ってしまう。
ほんと。
甘やかすとすぐこれなんだから。
でも。
そんなふうに嬉しそうにしてくれるのが、嫌じゃない自分がいる。
むしろ。
ちょっと嬉しいと思ってしまってる時点で、かなり重症だ。
私は小さく息を吐いて。
「……仕事行こ」
カーテンの隙間から差し込む柔らかい光。
ぼんやり目を開けると。
すぐ隣に陽貴くんの顔。
しかも。
今日もがっちり抱きしめられていた。
「……ん」
少し動くと。
「やだ」
即座に腕に力が入る。
思わず笑ってしまう。
「陽貴くん、起きてるじゃん」
「起きてる」
低く掠れた声。
でもその顔は完全に眠そうで。
髪もぐしゃぐしゃ。
大型犬みたい。
「今日仕事だから……」
そう言いながら身体を起こそうとすると。
さらにぎゅうっと引き戻される。
「行かないで」
「またそれ?」
「やだ」
「即答しないでよ」
くすくす笑うと。
陽貴くんが私のお腹あたりに顔を埋めてきた。
「だって久々に会えたのに」
「昨日だけじゃ全然足りない」
「俺まだ充電不足」
「昨日いっぱいしたでしょ」
そう言うと。
陽貴くんが少し顔を上げる。
「紗凪が悪い」
「なんで!?」
「可愛すぎるから」
真顔。
朝から破壊力が強い。
「ほら、起きて」
なんとか宥めるように頭を撫でる。
すると。
陽貴くんがじっとこっちを見た。
「……今日休んで」
拗ねたようにそう言う。
「無理」
「半休」
「もっと無理」
「じゃあサボる?」
「陽貴くん?」
完全に仕事行かせる気がない。
思わず笑ってしまう。
その目が本気で寂しそうで。
少し胸がきゅっとなる。
「夜には帰ってくるから」
そう言うと。
陽貴くんは少し黙って。
「……ほんと?」
「ほんと」
「ちゃんと帰ってくる?」
「帰ってくるよ」
その返事に、少し安心したみたいに息を吐く。
でも次の瞬間。
ぎゅううっとまた抱きしめられた。
「陽貴くん苦しいっ」
「無理」
「また?」
「だって離したら行くじゃん」
子供みたいな理論。
「仕事なんだから当たり前でしょ」
「俺休みなのに」
「知らないよっ」
笑いながら言うと。
陽貴くんが不満そうに唇を尖らせた。
その顔が本当に捨てられた大型犬みたいで。
可愛すぎる。
「……そんな顔してもダメ」
「紗凪冷たい」
「冷たくないよ」
「冷たい」
「帰ったらいっぱい構うから」
その瞬間。
ぴくっと反応する。
「……いっぱい?」
「はいはい、いっぱい」
すると。
一気に機嫌が戻った。
分かりやすすぎる。
「じゃあ今日も3回戦はしようね」
ニコッと笑い嬉しそうにリビングへと向かった
言われた意味を理解して、一気に顔が熱くなった。
「ちょっ……!」
「陽貴くん!!」
本人は満足そうに笑ったまま。
「約束ね」
意地悪く笑いながらスタスタとリビングへ戻っていく。
……やられた。
熱い。顔が絶対真っ赤。
「もう……っ」
誰もいないのに小さく抗議する。
リビングの方から聞こえてくる陽貴くんの鼻歌が、妙に機嫌良さそうで。
思わず笑ってしまう。
ほんと。
甘やかすとすぐこれなんだから。
でも。
そんなふうに嬉しそうにしてくれるのが、嫌じゃない自分がいる。
むしろ。
ちょっと嬉しいと思ってしまってる時点で、かなり重症だ。
私は小さく息を吐いて。
「……仕事行こ」
