寝室に入るとふわっと柔らかいベッドの匂い。
懐かしい安心感に包まれる。
でもその空気より何より。
後ろからぴったりくっついてくる陽貴くんの存在感の方がすごかった。
「……陽貴くん」
「んー?」
返事をしながらも、全然離れる気がない。
腰に回された腕。
肩に落ちる吐息。
近すぎる距離に、心臓が落ち着かない。
「今日ほんと甘えん坊だね」
そう言うと。
陽貴くんが私の肩に額を預けたまま、小さく笑った。
「だって久しぶり」
「紗凪不足、深刻だった」
「またそれ……」
笑うと。
そのまま、くるっと身体を向けられる。
気づけば陽貴くんと向かい合う体勢になっていた。
その視線が合った瞬間。
胸がぎゅっと鳴った。
「……なに?」
恥ずかしくなって聞くと。
陽貴くんは少し困ったみたいに笑う。
「いや」
「会えなかった間ずっと思ってたけど」
「やっぱ紗凪かわいいなって」
「っ……」
また急にそういうこと言う。
視線を逸らそうとすると。
「逃げないで」
そっと頬に触れられる。
優しい手。
そのまま、ゆっくり顔が近づいてきて。
柔らかく唇が重なった。
久しぶりのキス。
優しいのに。
どこか切なさが混ざっていて。
離れていた時間を埋めるみたいだった。
「……ん」
軽く触れるだけのキスを何度も繰り返される。
額。
頬。
鼻先。
まるで大事に確かめるみたいに。
「陽貴くん……」
名前を呼ぶと。
「なに?」
唇が触れそうな距離で返される。
その声が甘すぎる。
「……はずかし…っ」
「もっと恥ずかしいことしようね」
さらっと返され、そしてまた抱きしめられた。
ベッドへゆっくり押し倒されるような体勢。
でも怖さなんて全然なくて。
ただ、安心する。
陽貴くんの匂い。
体温。
全部が落ち着く。
「今日ほんと頑張ったよな」
髪を撫でながら、優しく言われる。
「フライト復帰して」
「患者さん助けて」
「またちゃんと前向いて」
「……えらい」
その声があまりにも優しくて。
胸の奥がじわっと熱くなる。
「……陽貴くんのおかげだよ」
ぽつりと言うと。
陽貴くんの目が少し揺れた。
「それは反則」
「え?」
「そんなこと言われたらもっと好きになる」
「もう十分好きでしょ……」
「全然足りない」
真顔。
思わず笑ってしまう。
すると陽貴くんもつられて笑った。
そのまま。
またゆっくりキスが落ちてくる。
今度は少し長くて。
深くて。
思わずシーツを握ると。
「……かわいい」
耳元で小さく笑われる。
「やだ……」
「なんで」
「恥ずかしいから……」
そう言うと。
陽貴くんがぎゅっと抱きしめ直してきた。
「大丈夫俺しか見てない」
低く落ちる声。
優しく背中を撫でられる。
「今日はいっぱい甘やかすって決めてた」
「だから紗凪は何も考えなくていい」
その言葉通り。
陽貴くんはずっと優しかった。
髪を撫でて。
額にキスして。
抱きしめて。
まるで、大切に包み込むみたいに。
会えなかった寂しさを埋めるように。
何度も「好き」と伝え合いながら。
2人だけの甘い時間は、ゆっくり夜の中へ溶けていった。
懐かしい安心感に包まれる。
でもその空気より何より。
後ろからぴったりくっついてくる陽貴くんの存在感の方がすごかった。
「……陽貴くん」
「んー?」
返事をしながらも、全然離れる気がない。
腰に回された腕。
肩に落ちる吐息。
近すぎる距離に、心臓が落ち着かない。
「今日ほんと甘えん坊だね」
そう言うと。
陽貴くんが私の肩に額を預けたまま、小さく笑った。
「だって久しぶり」
「紗凪不足、深刻だった」
「またそれ……」
笑うと。
そのまま、くるっと身体を向けられる。
気づけば陽貴くんと向かい合う体勢になっていた。
その視線が合った瞬間。
胸がぎゅっと鳴った。
「……なに?」
恥ずかしくなって聞くと。
陽貴くんは少し困ったみたいに笑う。
「いや」
「会えなかった間ずっと思ってたけど」
「やっぱ紗凪かわいいなって」
「っ……」
また急にそういうこと言う。
視線を逸らそうとすると。
「逃げないで」
そっと頬に触れられる。
優しい手。
そのまま、ゆっくり顔が近づいてきて。
柔らかく唇が重なった。
久しぶりのキス。
優しいのに。
どこか切なさが混ざっていて。
離れていた時間を埋めるみたいだった。
「……ん」
軽く触れるだけのキスを何度も繰り返される。
額。
頬。
鼻先。
まるで大事に確かめるみたいに。
「陽貴くん……」
名前を呼ぶと。
「なに?」
唇が触れそうな距離で返される。
その声が甘すぎる。
「……はずかし…っ」
「もっと恥ずかしいことしようね」
さらっと返され、そしてまた抱きしめられた。
ベッドへゆっくり押し倒されるような体勢。
でも怖さなんて全然なくて。
ただ、安心する。
陽貴くんの匂い。
体温。
全部が落ち着く。
「今日ほんと頑張ったよな」
髪を撫でながら、優しく言われる。
「フライト復帰して」
「患者さん助けて」
「またちゃんと前向いて」
「……えらい」
その声があまりにも優しくて。
胸の奥がじわっと熱くなる。
「……陽貴くんのおかげだよ」
ぽつりと言うと。
陽貴くんの目が少し揺れた。
「それは反則」
「え?」
「そんなこと言われたらもっと好きになる」
「もう十分好きでしょ……」
「全然足りない」
真顔。
思わず笑ってしまう。
すると陽貴くんもつられて笑った。
そのまま。
またゆっくりキスが落ちてくる。
今度は少し長くて。
深くて。
思わずシーツを握ると。
「……かわいい」
耳元で小さく笑われる。
「やだ……」
「なんで」
「恥ずかしいから……」
そう言うと。
陽貴くんがぎゅっと抱きしめ直してきた。
「大丈夫俺しか見てない」
低く落ちる声。
優しく背中を撫でられる。
「今日はいっぱい甘やかすって決めてた」
「だから紗凪は何も考えなくていい」
その言葉通り。
陽貴くんはずっと優しかった。
髪を撫でて。
額にキスして。
抱きしめて。
まるで、大切に包み込むみたいに。
会えなかった寂しさを埋めるように。
何度も「好き」と伝え合いながら。
2人だけの甘い時間は、ゆっくり夜の中へ溶けていった。
