紗凪side
それから、あっという間に1週間近くが過ぎた。
私は相変わらず、慌ただしい毎日を送っていた。
日勤。
夜勤。
緊急入院。
急変対応。
気づけば一日なんて本当に一瞬で終わってしまう。
久しぶりに戻ったICUはやっぱり忙しくて。
でも、不思議と嫌じゃなかった。
患者さんのために走り回って。
みんなと連携して。
モニター音に囲まれながら働くこの空間が、やっぱり好きなんだと思う。
一方で。
陽貴くんたち黒騎士は、ドラマ撮影こそストップしていたものの彼らは国民的人気アイドルで。
雑誌撮影。
ラジオ出演。
テレビ収録。
CM関係。
毎日どこかしら飛び回っているみたいだった。
だから――
ほとんど会えていない。
最後に会った日から、もう1週間近く。
連絡も、1日に2、3件できればいい方だった。
『今日も夜遅くなる』
『今から収録』
『紗凪ちゃん夜勤?無理しないで』
そんな短いメッセージ。
それでも。
携帯に陽貴くんの名前が表示されるだけで、少し嬉しくなる自分がいた。
休憩中。
仮眠前。
帰宅途中。
ふとした瞬間に届く“おつかれ”の一言に、どれだけ救われているか分からない。
でもやっぱり。
会いたい。
声が聞きたい。
触れたい。
そう思ってしまうのは仕方なかった。
そんなある日の日勤。
午前の処置がひと段落した頃だった。
「一ノ瀬さん、師長さんが呼んでました」
後輩ナースにそう声をかけられる。
「はーい?」
なんだろう。
少しだけ緊張しながら、私は師長室へ向かった。
それから、あっという間に1週間近くが過ぎた。
私は相変わらず、慌ただしい毎日を送っていた。
日勤。
夜勤。
緊急入院。
急変対応。
気づけば一日なんて本当に一瞬で終わってしまう。
久しぶりに戻ったICUはやっぱり忙しくて。
でも、不思議と嫌じゃなかった。
患者さんのために走り回って。
みんなと連携して。
モニター音に囲まれながら働くこの空間が、やっぱり好きなんだと思う。
一方で。
陽貴くんたち黒騎士は、ドラマ撮影こそストップしていたものの彼らは国民的人気アイドルで。
雑誌撮影。
ラジオ出演。
テレビ収録。
CM関係。
毎日どこかしら飛び回っているみたいだった。
だから――
ほとんど会えていない。
最後に会った日から、もう1週間近く。
連絡も、1日に2、3件できればいい方だった。
『今日も夜遅くなる』
『今から収録』
『紗凪ちゃん夜勤?無理しないで』
そんな短いメッセージ。
それでも。
携帯に陽貴くんの名前が表示されるだけで、少し嬉しくなる自分がいた。
休憩中。
仮眠前。
帰宅途中。
ふとした瞬間に届く“おつかれ”の一言に、どれだけ救われているか分からない。
でもやっぱり。
会いたい。
声が聞きたい。
触れたい。
そう思ってしまうのは仕方なかった。
そんなある日の日勤。
午前の処置がひと段落した頃だった。
「一ノ瀬さん、師長さんが呼んでました」
後輩ナースにそう声をかけられる。
「はーい?」
なんだろう。
少しだけ緊張しながら、私は師長室へ向かった。
