トップアイドルは白衣の天使に恋をする

すると。

「一ノ瀬」

優しく名前を呼ばれる。

振り向くと、そこには師長さん。

「おかえり」

穏やかな笑顔。

その顔を見た瞬間。

張り詰めていたものが、一気にほどけそうになる。

「……はい」

小さく返事をすると。

師長さんが優しく頷いた。

「また今日からよろしくね」

その言葉が、胸にまっすぐ入ってくる。

またここで働いていいんだ。

またこの場所にいていいんだ。

そう思えた瞬間。

目の奥が熱くなった。

「……よろしくお願いします」

少し震えた声。

でも。

今度はちゃんと笑えた。


そして。

「ミーティング始まるわよ〜」


と言う師長さんの声で慌ただしい1日が始まった。