「ほんと行っちゃうの?」
「行かなきゃだよ」
「……やだなぁ」
珍しく駄々をこねるみたいな声。
普段余裕たっぷりなのに、こういう時だけ甘えてくるのずるい。
「今日終わったらちゃんと帰ってくる?」
「帰ってくるよ」
「約束」
「約束」
そう言うと。
陽貴くんが安心したみたいに息を吐く。
でも。
次の瞬間また首元に唇が触れた。
「っ……!」
「陽貴くん!」
「ん?」
全然悪びれてない。
むしろ楽しそう。
「時間なくなるっ」
「じゃああと五分」
「だめ!」
「三分」
「減っただけであるの!?」
思わず笑ってしまう。
すると陽貴くんも笑った。
朝の静かな部屋に、2人の笑い声が小さく響く。
「……紗凪」
ふいに、優しい声。
「今日も頑張ってね」
その声に胸がじんわり温かくなる。
「うん」
「でも無理しすぎないこと」
「……はい」
返事をすると。
ぽんぽん、と優しく頭を撫でられた。
その仕草があまりにも自然で。
好きだなぁ、ってまた思ってしまう。
結局。
そのあとも何度も抱きしめられて。
「行ってほしくない」だの「今日早く帰ってきて」だの甘え倒されて。
着替えてる最中まで後ろから抱きつかれて。
「陽貴くんほんと邪魔っ」
「邪魔じゃない、充電」
なんて言われながら。
最後は玄関でも引き止められて。
「いってきます」のキスまでされて。
私はなんとか振り切るように家を出た。
ドアが閉まる直前まで。
「早く帰ってきてねー」
なんて甘えた声が聞こえてきて。
甘えん坊の陽貴くんも悪くないな…なんて
思わず笑ってしまいながら、私は病院へ向かった。
「行かなきゃだよ」
「……やだなぁ」
珍しく駄々をこねるみたいな声。
普段余裕たっぷりなのに、こういう時だけ甘えてくるのずるい。
「今日終わったらちゃんと帰ってくる?」
「帰ってくるよ」
「約束」
「約束」
そう言うと。
陽貴くんが安心したみたいに息を吐く。
でも。
次の瞬間また首元に唇が触れた。
「っ……!」
「陽貴くん!」
「ん?」
全然悪びれてない。
むしろ楽しそう。
「時間なくなるっ」
「じゃああと五分」
「だめ!」
「三分」
「減っただけであるの!?」
思わず笑ってしまう。
すると陽貴くんも笑った。
朝の静かな部屋に、2人の笑い声が小さく響く。
「……紗凪」
ふいに、優しい声。
「今日も頑張ってね」
その声に胸がじんわり温かくなる。
「うん」
「でも無理しすぎないこと」
「……はい」
返事をすると。
ぽんぽん、と優しく頭を撫でられた。
その仕草があまりにも自然で。
好きだなぁ、ってまた思ってしまう。
結局。
そのあとも何度も抱きしめられて。
「行ってほしくない」だの「今日早く帰ってきて」だの甘え倒されて。
着替えてる最中まで後ろから抱きつかれて。
「陽貴くんほんと邪魔っ」
「邪魔じゃない、充電」
なんて言われながら。
最後は玄関でも引き止められて。
「いってきます」のキスまでされて。
私はなんとか振り切るように家を出た。
ドアが閉まる直前まで。
「早く帰ってきてねー」
なんて甘えた声が聞こえてきて。
甘えん坊の陽貴くんも悪くないな…なんて
思わず笑ってしまいながら、私は病院へ向かった。
