マンションへ向かう道。
歩幅を合わせるみたいに、ゆっくり歩いてくれる。
時々、軽く指を撫でられて。
そのたびにドキッとしてしまう。
「今日さ」
陽貴くんがぽつりと話し出す。
「紗凪が笑ってるの見れて、安心した」
その言葉に、少しだけ目を丸くする。
「……え?」
「この一週間、ほんと無理してたから」
静かな声。
「ちゃんと笑えるようになってよかった」
その声が、あまりにも優しくて。
胸の奥が、じわっと熱くなる。
見てくれてたんだ…ちゃんと。
ずっと。
「……陽貴くんのおかげだよ」
自然に言葉が出る。
「いっぱい、助けてもらった」
「支えてもらったし……救われた」
そう言うと。
陽貴くんが、少しだけ困ったように笑う。
「そんな大したことしてねぇよ」
「してるよ」
すぐに返す。
「いっぱい」
そのまま見上げると。
一瞬だけ、陽貴くんが言葉を失ったみたいに止まる。
それから。
「……ほんと、ずるい」
小さく呟いた。
「え?」
「そういう顔で真っ直ぐ言うの」
低くて甘い声。
次の瞬間。
ぐいっと、手を引かれる。
「きゃっ……」
バランスを崩して、陽貴くんの胸にぶつかる。
「陽貴くん……っ」
顔を上げると。
すごく近い距離。
優しい目。
でも、その奥に少し熱っぽいものが見えて。
ドキッとする。
「可愛すぎるから、あんま無防備なこと言わないで」
耳元で、低く囁かれる。
「っ……」
一気に顔が熱くなる。
「……紗凪」
名前を呼ばれる。
それだけで、身体が熱を持つ。
「……キスしていい?」
ちゃんと聞いてくれるのが、陽貴くんらしい。
小さく、こくっと頷く。
その瞬間。
ふわっと、優しく触れる唇。
甘くて。
優しくて。
でも、触れた瞬間に胸がぎゅっとなるくらい愛おしくて。
短いキスなのに。
頭が真っ白になる。
離れたあと。
「……顔真っ赤」
楽しそうに笑われる。
「陽貴くんのせい……」
小さく抗議すると。
「うん、知ってる」
悪びれもなく返される。
そのまま。
もう一度、指を絡められる。
さっきよりも、少し強く。
離さないみたいに。
夜風は少し冷たいのに。
胸の奥は、苦しいくらい温かかった。
歩幅を合わせるみたいに、ゆっくり歩いてくれる。
時々、軽く指を撫でられて。
そのたびにドキッとしてしまう。
「今日さ」
陽貴くんがぽつりと話し出す。
「紗凪が笑ってるの見れて、安心した」
その言葉に、少しだけ目を丸くする。
「……え?」
「この一週間、ほんと無理してたから」
静かな声。
「ちゃんと笑えるようになってよかった」
その声が、あまりにも優しくて。
胸の奥が、じわっと熱くなる。
見てくれてたんだ…ちゃんと。
ずっと。
「……陽貴くんのおかげだよ」
自然に言葉が出る。
「いっぱい、助けてもらった」
「支えてもらったし……救われた」
そう言うと。
陽貴くんが、少しだけ困ったように笑う。
「そんな大したことしてねぇよ」
「してるよ」
すぐに返す。
「いっぱい」
そのまま見上げると。
一瞬だけ、陽貴くんが言葉を失ったみたいに止まる。
それから。
「……ほんと、ずるい」
小さく呟いた。
「え?」
「そういう顔で真っ直ぐ言うの」
低くて甘い声。
次の瞬間。
ぐいっと、手を引かれる。
「きゃっ……」
バランスを崩して、陽貴くんの胸にぶつかる。
「陽貴くん……っ」
顔を上げると。
すごく近い距離。
優しい目。
でも、その奥に少し熱っぽいものが見えて。
ドキッとする。
「可愛すぎるから、あんま無防備なこと言わないで」
耳元で、低く囁かれる。
「っ……」
一気に顔が熱くなる。
「……紗凪」
名前を呼ばれる。
それだけで、身体が熱を持つ。
「……キスしていい?」
ちゃんと聞いてくれるのが、陽貴くんらしい。
小さく、こくっと頷く。
その瞬間。
ふわっと、優しく触れる唇。
甘くて。
優しくて。
でも、触れた瞬間に胸がぎゅっとなるくらい愛おしくて。
短いキスなのに。
頭が真っ白になる。
離れたあと。
「……顔真っ赤」
楽しそうに笑われる。
「陽貴くんのせい……」
小さく抗議すると。
「うん、知ってる」
悪びれもなく返される。
そのまま。
もう一度、指を絡められる。
さっきよりも、少し強く。
離さないみたいに。
夜風は少し冷たいのに。
胸の奥は、苦しいくらい温かかった。
