「一ノ瀬さんの疑惑はれた祝いと、俺たちのドラマの成功を願って〜」
奏くんがグラスを高く掲げる。
「かんぱーい!」
明るい声が店内に響く。
カチン、とグラスが重なる音。
その瞬間――
ふっと、肩の力が抜けた気がした。
「……かんぱい」
少し遅れて、小さくグラスを合わせる。
――
どうしてこうなったかというと。
あのあと。
昼過ぎには現場を上がることになって。
「こんな早く終わる日なんて珍しいっすよね」
奏くんがそう言ったのがきっかけだった。
「せっかくだし、どっか行く?」
蒼依くんが軽いノリで言って。
「まぁ……たまにはいいんじゃない?」
優朔さんも珍しく乗り気で。
気づけば――
「飲みに行くか」
そんな流れになっていた。
――
そして今。
テーブルを囲んでいるのは、黒騎士のメンバーと。
私と、林くん。
少し広めの個室。
料理のいい匂いと、にぎやかな空気。
さっきまでの重たい空気が嘘みたい。
「いや〜ほんとスッキリしたっすね!」
奏くんが豪快に笑う。
「ほんとだよな」
蒼依くんもグラスを片手に頷く。
「くるみの顔見た時、正直ちょっとスカッとしたわ」
遠慮なく言うあたり、蒼依くんらしい。
「お前なぁ……」
優朔さんが苦笑する。
でも、どこか同意してるような顔。
そのやり取りを見て、思わずくすっと笑ってしまう。
「紗凪ちゃん、ほんとよく耐えたよね」
優朔さんがふっとこちらを見る。
「普通、あの状況であそこまで冷静でいられないよ」
その言葉に、少しだけ照れる。
「……全然、冷静じゃなかったです」
正直に言うと。
「内心、ずっとパニックで……」
苦笑い。
すると。
「でも、逃げなかったじゃん」
陽貴くんが静かに言う。
その一言に、みんなが少しだけ頷く。
「それがすげぇんだよ」
奏くんも真っ直ぐな目で言う。
「……」
なんだか、くすぐったい。
でも、嬉しい。
その時。
「一ノ瀬さん本当に……無事でよかったです」
林くんのまっすぐな言葉。
飾り気のない、その一言が――
すごく胸に響く。
「……ありがとう」
自然と、優しく笑う。
「俺、来年からフライト資格取れるんでフライトナース希望出そうと思ってて。」
林くんの言葉に思わずびっくりする。
でも。
「仲間になれるの楽しみにしてるね」
そう言って笑うと
「頑張るっす…」
林くんはなぜか頬を赤くした。
蒼依くんがニヤニヤする。
「からかうなって」
優朔さんが軽くたしなめる。
そのやり取りが、なんだか温かくて。
…いいな、この空気
そう思った。
奏くんがグラスを高く掲げる。
「かんぱーい!」
明るい声が店内に響く。
カチン、とグラスが重なる音。
その瞬間――
ふっと、肩の力が抜けた気がした。
「……かんぱい」
少し遅れて、小さくグラスを合わせる。
――
どうしてこうなったかというと。
あのあと。
昼過ぎには現場を上がることになって。
「こんな早く終わる日なんて珍しいっすよね」
奏くんがそう言ったのがきっかけだった。
「せっかくだし、どっか行く?」
蒼依くんが軽いノリで言って。
「まぁ……たまにはいいんじゃない?」
優朔さんも珍しく乗り気で。
気づけば――
「飲みに行くか」
そんな流れになっていた。
――
そして今。
テーブルを囲んでいるのは、黒騎士のメンバーと。
私と、林くん。
少し広めの個室。
料理のいい匂いと、にぎやかな空気。
さっきまでの重たい空気が嘘みたい。
「いや〜ほんとスッキリしたっすね!」
奏くんが豪快に笑う。
「ほんとだよな」
蒼依くんもグラスを片手に頷く。
「くるみの顔見た時、正直ちょっとスカッとしたわ」
遠慮なく言うあたり、蒼依くんらしい。
「お前なぁ……」
優朔さんが苦笑する。
でも、どこか同意してるような顔。
そのやり取りを見て、思わずくすっと笑ってしまう。
「紗凪ちゃん、ほんとよく耐えたよね」
優朔さんがふっとこちらを見る。
「普通、あの状況であそこまで冷静でいられないよ」
その言葉に、少しだけ照れる。
「……全然、冷静じゃなかったです」
正直に言うと。
「内心、ずっとパニックで……」
苦笑い。
すると。
「でも、逃げなかったじゃん」
陽貴くんが静かに言う。
その一言に、みんなが少しだけ頷く。
「それがすげぇんだよ」
奏くんも真っ直ぐな目で言う。
「……」
なんだか、くすぐったい。
でも、嬉しい。
その時。
「一ノ瀬さん本当に……無事でよかったです」
林くんのまっすぐな言葉。
飾り気のない、その一言が――
すごく胸に響く。
「……ありがとう」
自然と、優しく笑う。
「俺、来年からフライト資格取れるんでフライトナース希望出そうと思ってて。」
林くんの言葉に思わずびっくりする。
でも。
「仲間になれるの楽しみにしてるね」
そう言って笑うと
「頑張るっす…」
林くんはなぜか頬を赤くした。
蒼依くんがニヤニヤする。
「からかうなって」
優朔さんが軽くたしなめる。
そのやり取りが、なんだか温かくて。
…いいな、この空気
そう思った。
