更衣室のドアを閉めた瞬間――
張り詰めていたものが、ぷつんと切れた。
ぽろっ、と。
頬を伝う涙。
「……っ」
慌てて口元を押さえる。
声が漏れないように。
誰にも聞かれないように。
でも、抑えようとすればするほど――
涙は止まらなくて。
肩が小さく震える。
もう、何が何だか分からない。
頭の中がぐちゃぐちゃで。
考えようとすると、余計に苦しくなる。
陽貴くんのこと信じたい。
本当は、それしかない。
信じたい気持ちの方が、ずっと大きい。
それなのに――
どうしても消えない。
あの日の、あの香り。
あの瞬間に感じた違和感。
頭が、じんじんする。
割れそうなくらい痛い。
呼吸が浅くなる。
それでも――
無理やり、涙を拭う。
行かなきゃ
逃げられない。
今日は、その日だから。
ロッカーの前に立つ。
震える手で扉を開ける。
ユニフォームを取り出して、着替える。
一つ一つの動作が、やけに重い。
ボタンを留める指先も、少し震えている。
着替え終えて、ふと鏡を見る。
そこに映った自分は――
目は赤くて。
少し腫れていて。
顔色も悪い。
……ひどい顔
思わず、小さく笑ってしまう。
「あはは……」
乾いた笑い。
もう、何もかもどうでもいいような。
そんな気持ちが、少しだけよぎる。
でも――
ぎゅっと拳を握る。
逃げないって、決めた。
どんな結果でも、受け入れるって。
そう決めた。
だから。
顔を上げる。
深く息を吸って。
吐いて。
―歩き出す。
張り詰めていたものが、ぷつんと切れた。
ぽろっ、と。
頬を伝う涙。
「……っ」
慌てて口元を押さえる。
声が漏れないように。
誰にも聞かれないように。
でも、抑えようとすればするほど――
涙は止まらなくて。
肩が小さく震える。
もう、何が何だか分からない。
頭の中がぐちゃぐちゃで。
考えようとすると、余計に苦しくなる。
陽貴くんのこと信じたい。
本当は、それしかない。
信じたい気持ちの方が、ずっと大きい。
それなのに――
どうしても消えない。
あの日の、あの香り。
あの瞬間に感じた違和感。
頭が、じんじんする。
割れそうなくらい痛い。
呼吸が浅くなる。
それでも――
無理やり、涙を拭う。
行かなきゃ
逃げられない。
今日は、その日だから。
ロッカーの前に立つ。
震える手で扉を開ける。
ユニフォームを取り出して、着替える。
一つ一つの動作が、やけに重い。
ボタンを留める指先も、少し震えている。
着替え終えて、ふと鏡を見る。
そこに映った自分は――
目は赤くて。
少し腫れていて。
顔色も悪い。
……ひどい顔
思わず、小さく笑ってしまう。
「あはは……」
乾いた笑い。
もう、何もかもどうでもいいような。
そんな気持ちが、少しだけよぎる。
でも――
ぎゅっと拳を握る。
逃げないって、決めた。
どんな結果でも、受け入れるって。
そう決めた。
だから。
顔を上げる。
深く息を吸って。
吐いて。
―歩き出す。
