紗凪side
アラームが鳴る前に、目が覚めた。
……というより、ほとんど眠れていなかった。
天井を見つめたまま、何度も寝返りを打って。
気づけば朝になっていた。
はぁ…ついに来た資格会議の日。
その言葉が頭の中で何度も繰り返される。
胸の奥がざわつく。
もしヘリを降ろされたら?
フライトナースとして、もう戻れなかったら?
考えたくないのに、勝手に浮かんでくる。
やめて……
ぎゅっと目を閉じる。
でも不安は消えない。
むしろ、どんどん大きくなる。
重い体を起こして、ゆっくりと着替える。
手が少し震えているのが分かる。
……行かなきゃ
逃げるわけにはいかない。
どんな結果でも、受け入れるって決めた。
鏡の前で深呼吸する。
「大丈夫……」
小さく呟く。
でも、その声は少しだけ頼りなかった。
――
病院へ向かう足取りは、重い。
一歩一歩が、やけに遠く感じる。
1週間ぶりの病院。
見慣れたはずの建物が、今日は少し違って見える。
あの日のこと。
アドレナリンがなかった瞬間。
モニターの音。
焦り。
恐怖。
全部が、昨日のことみたいに蘇る。
…っ
無意識に、拳を握る。
指先が白くなるくらい強く。
「……大丈夫」
もう一度、自分に言い聞かせる。
そして――
ゆっくりと、病院の中へ足を踏み入れた。
アラームが鳴る前に、目が覚めた。
……というより、ほとんど眠れていなかった。
天井を見つめたまま、何度も寝返りを打って。
気づけば朝になっていた。
はぁ…ついに来た資格会議の日。
その言葉が頭の中で何度も繰り返される。
胸の奥がざわつく。
もしヘリを降ろされたら?
フライトナースとして、もう戻れなかったら?
考えたくないのに、勝手に浮かんでくる。
やめて……
ぎゅっと目を閉じる。
でも不安は消えない。
むしろ、どんどん大きくなる。
重い体を起こして、ゆっくりと着替える。
手が少し震えているのが分かる。
……行かなきゃ
逃げるわけにはいかない。
どんな結果でも、受け入れるって決めた。
鏡の前で深呼吸する。
「大丈夫……」
小さく呟く。
でも、その声は少しだけ頼りなかった。
――
病院へ向かう足取りは、重い。
一歩一歩が、やけに遠く感じる。
1週間ぶりの病院。
見慣れたはずの建物が、今日は少し違って見える。
あの日のこと。
アドレナリンがなかった瞬間。
モニターの音。
焦り。
恐怖。
全部が、昨日のことみたいに蘇る。
…っ
無意識に、拳を握る。
指先が白くなるくらい強く。
「……大丈夫」
もう一度、自分に言い聞かせる。
そして――
ゆっくりと、病院の中へ足を踏み入れた。
