トップアイドルは白衣の天使に恋をする

テーブルに並べた朝ごはん。

ホットケーキに、コーヒー。

シンプルだけど、なんだか特別な時間。

「いただきます」

2人で手を合わせる。

「……うま」

一口食べて、すぐにそう言ってくれる。

その顔を見て、ほっとする。

よかった

たわいもない会話をしながら。

ゆっくりと流れる朝の時間。

――

食べ終わって、準備をする陽貴くん。

「行ってくる」

玄関で、靴を履きながらそう言う。

「いってらっしゃい」

少しだけ、寂しさを押し込めて笑う。

そのまま――

軽く抱きしめられる。

「……またあとで連絡する」

「うん」

小さく頷く。

ドアが閉まる音がして彼の背中を見送った。