トップアイドルは白衣の天使に恋をする

陽貴side

――ピピッ、ピピッ、ピピッ

規則的なアラームの音で、意識が引き上げられる

「……ん……」

重たい体を、ゆっくりと起こす

時計は、朝の6時

……身体がだるい

さすがに疲れは全然抜けてない

昨日の一件もあって、神経も使った

そのまま少しの間、ぼーっと天井を見上げる

頭が、まだうまく回らない

深く息を吐いて――

ふと、隣を見る

そこには、紗凪

静かに眠っている

柔らかい髪

安心しきった寝顔

「……」

その姿を見た瞬間

さっきまでの重さが、少しだけ軽くなる

自然と、口元が緩む

守りたいって思う理由が、そこにある

「……行ってくるな」

小さく呟く

起こさないように、静かにベッドを出る

――

支度を整えて、いつものように家を出る

朝の空気

少し冷たくて、頭が冴える

……今日もやること多いな

昨日手に入れた証拠

これをどう動かすか

考えながら、現場へ向かう