トップアイドルは白衣の天使に恋をする

「じゃあ、俺も着替えてくるから」

そう言って、奥へ向かっていく背中

私はそのまま、ソファに腰掛ける

まだ少しドキドキしてる胸を押さえながら

さっきの言葉を思い出してしまう

…綺麗、って

そんな風に言われたの、久しぶりで

嬉しくて

少しだけ、照れくさくて

しばらくして――

「おまたせ」

その声に、顔を上げる

そして

「……え」

言葉が、出なかった

そこにいたのはさっきまでの陽貴くんとは、また違う姿

シンプルなのに、洗練された服

無駄のないシルエット

整った顔立ちが、より引き立っていて

まるで――

……王子様みたい

そんな言葉が、自然と浮かぶ

「……どう?」

少しだけ照れたように聞かれる

「……かっこいい」

気づいたら、口に出していた

自分でも驚くくらい、素直に

すると、少しだけ目を細めて笑う

「ありがと」

その一言さえ、絵になる

……ずるい

こんなの

好きにならない方が、無理だ

改めて、そう思った