紗凪side
貸切の水族館を後にして、車に乗り込む
窓の外に流れていく建物をぼんやり眺めながら、さっきまでの時間を思い返していた
イルカショー
初めて触ったイルカの感触
2人で撮った写真
それから――
ペンギンのぬいぐるみ
ぎゅっと抱きしめる
まだ少しだけ温もりが残ってる気がして
……大切にしよう
心の中で、そっと思う
こんな体験きっと、もう簡単にはできない
全部が特別で全部が宝物だ
「……陽貴くん」
小さく名前を呼ぶ
運転している横顔が、ちらっとこっちを見て優しく「ん?」と聞く
「ありがとう」
素直にそう言うと
一瞬、少しだけ目を細めて
「いつでも連れていくよ」
やわらかく微笑む
その表情に、胸がきゅっとなる
……ずるい
そんなこと言われたらまた期待しちゃう
また一緒にいたいって、思っちゃう
気づけばどんどん、好きが増えていく
昨日よりも、今日
今日よりも、きっと明日
……どうしよう
そんなことを考えてる自分に、少しだけ戸惑いながらも
幸せだな、って思う
そのまま、車に揺られて
静かな時間が流れる
貸切の水族館を後にして、車に乗り込む
窓の外に流れていく建物をぼんやり眺めながら、さっきまでの時間を思い返していた
イルカショー
初めて触ったイルカの感触
2人で撮った写真
それから――
ペンギンのぬいぐるみ
ぎゅっと抱きしめる
まだ少しだけ温もりが残ってる気がして
……大切にしよう
心の中で、そっと思う
こんな体験きっと、もう簡単にはできない
全部が特別で全部が宝物だ
「……陽貴くん」
小さく名前を呼ぶ
運転している横顔が、ちらっとこっちを見て優しく「ん?」と聞く
「ありがとう」
素直にそう言うと
一瞬、少しだけ目を細めて
「いつでも連れていくよ」
やわらかく微笑む
その表情に、胸がきゅっとなる
……ずるい
そんなこと言われたらまた期待しちゃう
また一緒にいたいって、思っちゃう
気づけばどんどん、好きが増えていく
昨日よりも、今日
今日よりも、きっと明日
……どうしよう
そんなことを考えてる自分に、少しだけ戸惑いながらも
幸せだな、って思う
そのまま、車に揺られて
静かな時間が流れる
