トップアイドルは白衣の天使に恋をする

しばらく時間が経ったころ

「おーい」

聞き慣れた声

振り返ると、明人が手を振ってる

「ちょっと来いよ」

呼ばれて近づくと、にやっと笑う

「特別サービス」

そう言って、顎で奥を示す

「イルカショー、やってやる」

「…まじ?」

思わず聞き返す

「今日お前、大切な日そうだからな」

ケラっと笑う

「調教師呼んだ」

さらっととんでもないこと言う

「……お前」

思わず呆れる

「昔からこういうの好きだろ?」

肩を軽く叩かれる

……相変わらずだな

小さい頃からの腐れ縁

こういうとこ、変わってない

「ほら、あの子連れてきてやれよ」

視線の先

紗凪が水槽に夢中になってる

「……ありがと」

小さく言うと、にやっと笑われる

「貸し一つな」

「あぁ」

軽く返して、紗凪の方へ歩く

「紗凪」

声をかけると、ぱっと振り向く

「ん?」

「こっち」

そう言って手招きすると、素直についてくる