トップアイドルは白衣の天使に恋をする

ふと、寝室の方を見る

「……」

少し迷ってから、そっとドアを開ける

中を覗くまだ寝てる

昨日と同じように、少し丸まって

「……」

無意識に、少しだけ口元が緩む

静かに近づいて、ベッドの横に立つ

「……ほんと、よく寝るな」

眠り姫だな

まつげなが…肌も傷ひとつなく綺麗すぎるぐらいだ

眠っていても整った顔立ちは一際目立つ

ずっとこのまま見てたいと思うくらい

軽く息を吐いて、ベッドの端に腰掛ける

少しだけ距離を詰める

手を伸ばして、そっと頬に触れる

「……ん」

小さく反応する

でも起きない

そのまま、少しだけ指でなぞる

柔らかい感触

「……ん……」

少しだけ眉が動く

その仕草が可愛いすぎてムニっとほっぺを掴んだ

「んん…っ」

すると、ゆっくり目が開く

「……ぁ……」

ぼんやりした目

状況が分かってない顔

声エロ…

いや、今のは取り消しで(遅い)

「おはよ」

ニコッと笑いそう言った

その一言で――

紗凪の目が、一気に覚める

「……っ!?」

ガバッと起き上がる

周りを見て、俺を見て

「……ここ……」

「俺ん家だよ?」

「……」

一瞬固まって

顔がみるみる赤くなる

思わず笑いそうになるのを抑える

「思い出した?」

コクッと頷き恥ずかしそうに顔を伏せた

まだ完全に目が覚めてないみたいで、ぼーっとしてる

「襲ってい?」

わざとそう言うと

「えっ!?」

バッと顔を上げ心底驚いた顔をする

その反応が面白くて、つい笑う

「嘘だよ」

「もう!」

少しムキになる

怒っている顔すら可愛くて愛おしい