俺はスマホを手に取り、少しだけ考えてから、連絡先を開く
「……久しぶりだな」
小さく呟いて、通話ボタンを押す
数コール
「もしもし?」
変わらない声
「もしもし」
少し低く返す
「お前久しぶりだな」
一瞬の間のあと――
「おぉ!?陽貴か!?」
一気にテンションが上がる
「なんだよ急に!」
どこか嬉しそうな声
「ちょっと頼みあって」
そう言うと、すぐに笑われる
「お前が俺に頼み事?珍しすぎ」
「急で悪いんだけどさ」
「明日って、貸切にできない?」
一瞬、向こうが黙る
そして
「お前突然すぎ」
ケラケラと笑い出す
「前日でそれ言うやつ初めて見たわ」
「無理か?」
少しだけ真面目に聞くと
「いや」
間髪入れずに
「お前の頼みならもちろん受けるぜ」
あっさり言われる
その言葉に、少しだけ息を抜く
「……助かる」
素直に言うと、向こうがまた笑う
「陽貴が俺に頼み事してくるとかレアすぎるんだけどー!」
ケラケラと笑う
相変わらず陽気なやつだな
「たまにはあるだろ」
「ねぇよ!」
即否定
「絶対なんかあるだろこれ」
ニヤついてるのが声で分かる
「別に」
適当に流そうとすると
「え、なになに〜!」
声が一段上がる
「女?」
「……」
「え、女だろ絶対」
「ちょっと待て待て待て」
一人で盛り上がり始める
「陽貴が貸切とか言い出す時点で怪しすぎんだろ!」
「うるせえよ」
でもお構いなし
「どんな子!?可愛い!?タイプ!?」
「初めてじゃね!?」
「お前が女で動くのとか事件だぞ!」
ギャーギャーうるさい
「……ちっ」
思わず小さく舌打ちする
「根掘り葉掘り聞いてくんな」
「いいじゃん教えろよー!」
「絶対今隣で寝てるだろ!」
「うるせえな」
ため息をつきながら
「とりあえず明日頼む」
それだけ言って――
ブチッ
通話を切る
「……はぁ」
スマホを見ながら、小さく息を吐く
相変わらずうるさいやつ…
でも
助かった
明日は、ちゃんと時間を取れる
誰にも邪魔されない場所に紗凪を連れていける
ちらっと寝室の方を見る
静かなまま
楽しみだ…
こんな風に思うの、いつぶりだろう
少しだけ笑って
俺はそのままソファに体を預けた
「……久しぶりだな」
小さく呟いて、通話ボタンを押す
数コール
「もしもし?」
変わらない声
「もしもし」
少し低く返す
「お前久しぶりだな」
一瞬の間のあと――
「おぉ!?陽貴か!?」
一気にテンションが上がる
「なんだよ急に!」
どこか嬉しそうな声
「ちょっと頼みあって」
そう言うと、すぐに笑われる
「お前が俺に頼み事?珍しすぎ」
「急で悪いんだけどさ」
「明日って、貸切にできない?」
一瞬、向こうが黙る
そして
「お前突然すぎ」
ケラケラと笑い出す
「前日でそれ言うやつ初めて見たわ」
「無理か?」
少しだけ真面目に聞くと
「いや」
間髪入れずに
「お前の頼みならもちろん受けるぜ」
あっさり言われる
その言葉に、少しだけ息を抜く
「……助かる」
素直に言うと、向こうがまた笑う
「陽貴が俺に頼み事してくるとかレアすぎるんだけどー!」
ケラケラと笑う
相変わらず陽気なやつだな
「たまにはあるだろ」
「ねぇよ!」
即否定
「絶対なんかあるだろこれ」
ニヤついてるのが声で分かる
「別に」
適当に流そうとすると
「え、なになに〜!」
声が一段上がる
「女?」
「……」
「え、女だろ絶対」
「ちょっと待て待て待て」
一人で盛り上がり始める
「陽貴が貸切とか言い出す時点で怪しすぎんだろ!」
「うるせえよ」
でもお構いなし
「どんな子!?可愛い!?タイプ!?」
「初めてじゃね!?」
「お前が女で動くのとか事件だぞ!」
ギャーギャーうるさい
「……ちっ」
思わず小さく舌打ちする
「根掘り葉掘り聞いてくんな」
「いいじゃん教えろよー!」
「絶対今隣で寝てるだろ!」
「うるせえな」
ため息をつきながら
「とりあえず明日頼む」
それだけ言って――
ブチッ
通話を切る
「……はぁ」
スマホを見ながら、小さく息を吐く
相変わらずうるさいやつ…
でも
助かった
明日は、ちゃんと時間を取れる
誰にも邪魔されない場所に紗凪を連れていける
ちらっと寝室の方を見る
静かなまま
楽しみだ…
こんな風に思うの、いつぶりだろう
少しだけ笑って
俺はそのままソファに体を預けた
