トップアイドルは白衣の天使に恋をする

そのまま、なんとなくの流れで映画をつけて

ソファに並んで座って、画面を見ながら

途中で内容よりも、隣にいることの方が気になってしまって

ふとしたタイミングで肩が触れたり、少し寄せられたりして

そのたびに、心臓が跳ねる

でも、それすらも心地よくて

気づけば、映画は終わっていた

「あんま見てなかったでしょ」

横から小さく言われる

「……見てたよ」

少しだけ誤魔化すと、くすっと笑われる

「はいはい」

完全にバレてる

く…っ勝てない

そのあと「風呂入っていいよ」と言われて

順番にお風呂を済ませる

部屋に戻る頃には、さっきよりも静かな空気

でも――

ここに泊まるんだよね、私……

急に実感が湧いてきて一気にドキドキが増す

どうしたらいいのか分からなくて、少し落ち着かない

そんな私を見て、陽貴くんが一言

「紗凪はベッドで寝ていいよ」

「……え?」

思わず顔を上げる

「俺ソファで寝るから」

さらっと言われて

一瞬、言葉を失う

そんな私を見て――

「……なにその顔」

少しだけ口元を歪める

「……期待した?」

意地悪な声

「っ……//してない!」

反射的に否定する

顔が熱くなるのが分かる

「ほんとに?」

立ち上がり、じわじわと近寄ってくる

私は後退りしながら距離をとった

「…っ」

壁にぶつかり陽貴くんが目の前に

「な…っによ、、」

思わずぷいっと顔を逸らす

そんな自分が子供みたいで、さらに恥ずかしくなる

「……ほんと可愛い」

ぼそっと、小さく呟かれる

そして

チュッ-

唇にキスをされた

〜〜っ/////

不意打ちにされたキスに言葉が出ない

「口ぱくぱくさせて魚みてぇ」

当の本人はクククと笑ってる

そして

「ほら」

軽く顎でベッドの方を示される

「明日も出かけるし、早く寝て」

その言い方が、少しだけ優しくて

コクッと小さく頷き逃げるように寝室に入った

ベッドに入る

ふわっと、甘い香りに包まれる

陽貴くんの匂い

それだけで、少しだけ安心してしまう自分がいる

さっきまであんなにドキドキしてたのに

不思議と、身体の力が抜けていく

「……おやすみ」

小さく呟くと

「おやすみ」

少し離れた場所から、返ってくる声

その距離が、逆に心地よくて

安心したまま、目を閉じる

気づけば――

すぐに、眠りに落ちていた