トップアイドルは白衣の天使に恋をする

待ち合わせ場所に着くと、すぐに梓の姿が見えた

「紗凪!」

手を振ってくる

「お待たせ」

「全然!」

いつも通りの明るさ

その空気に、自然と肩の力が抜ける

「行こ!」

腕を引かれて、そのまま人混みの中へ

ショップを回って、服を見て

「これ絶対似合う!」

「え、派手じゃない?」

「いいから試着!」

半ば強引に試着させられて、鏡の前に立つ

「ほら!」

「……意外といいかも」

「でしょ!」

そんなやり取りを何度も繰り返して

気づけば、袋が増えていく

「買いすぎじゃない?」

「ストレス発散!」

笑いながら言う梓に、つられて笑ってしまう

お昼は、少し並んで人気のランチへ

「美味しい〜!」

「ほんとだ」

久しぶりに、ちゃんと“楽しい”って思えた時間だった