「でさ」
優朔が少しだけ視線を落としてから続ける
「気になるのが一個」
「なに?」
「花宮胡桃」
その名前で、空気がピリッとする
「今日、一ノ瀬さんの件でざわついてる時」
淡々と話す
「あいつ、笑ってた」
「……は?」
思わず声が低くなる
「一瞬だけどな」
「見間違いとかじゃなく?」
蒼依が確認する
「ない」
即答
「俺、ああいうの見逃さないから」
妙に説得力ある言い方
「いやでも、それだけじゃ……」
奏が少し戸惑う
「分かってる」
優朔も頷く
「確証はない」
「ただ」
少しだけ目を細める
「性格的に、やりかねない」
静かな一言
でも、妙に引っかかる
「……」
頭の中で、今日の流れをなぞる
タイミング
状況
全部が、出来すぎてる気がする
「まだ決めつけんな」
自分に言い聞かせるように言う
「証拠ねぇし」
「うん」
優朔もあっさり引く
「でも、頭には入れとこ」
その言葉に、全員が小さく頷く
「……もしそうだったらさ」
奏がぽつりと言う
「普通にやばくないっすか」
「やばいな」
蒼依が静かに返す
「医療現場でそれやるのはアウトすぎる」
「だな」
短く返しながら、奥歯を噛む
胸の奥に、じわっと黒いものが広がる
もし、あいつが関わってるなら
紗凪ちゃんを、あんな状態にした原因が――
「……陽貴?」
優朔の声で、我に返る
「顔、怖い」
「……別に」
そっぽ向いて誤魔化す
でも
心の中では、はっきり決めていた
もし、あいつが関わってるなら
「絶対、放っておかない」
小さく呟いた言葉は、誰にも聞こえなかった
優朔が少しだけ視線を落としてから続ける
「気になるのが一個」
「なに?」
「花宮胡桃」
その名前で、空気がピリッとする
「今日、一ノ瀬さんの件でざわついてる時」
淡々と話す
「あいつ、笑ってた」
「……は?」
思わず声が低くなる
「一瞬だけどな」
「見間違いとかじゃなく?」
蒼依が確認する
「ない」
即答
「俺、ああいうの見逃さないから」
妙に説得力ある言い方
「いやでも、それだけじゃ……」
奏が少し戸惑う
「分かってる」
優朔も頷く
「確証はない」
「ただ」
少しだけ目を細める
「性格的に、やりかねない」
静かな一言
でも、妙に引っかかる
「……」
頭の中で、今日の流れをなぞる
タイミング
状況
全部が、出来すぎてる気がする
「まだ決めつけんな」
自分に言い聞かせるように言う
「証拠ねぇし」
「うん」
優朔もあっさり引く
「でも、頭には入れとこ」
その言葉に、全員が小さく頷く
「……もしそうだったらさ」
奏がぽつりと言う
「普通にやばくないっすか」
「やばいな」
蒼依が静かに返す
「医療現場でそれやるのはアウトすぎる」
「だな」
短く返しながら、奥歯を噛む
胸の奥に、じわっと黒いものが広がる
もし、あいつが関わってるなら
紗凪ちゃんを、あんな状態にした原因が――
「……陽貴?」
優朔の声で、我に返る
「顔、怖い」
「……別に」
そっぽ向いて誤魔化す
でも
心の中では、はっきり決めていた
もし、あいつが関わってるなら
「絶対、放っておかない」
小さく呟いた言葉は、誰にも聞こえなかった
