少しだけ気持ちが落ち着いた、その時だった
――ブブッ
テーブルの上のスマホが震える
何気なく手に取って、画面を見る
「……」
一瞬、息が止まる
表示された名前
――陽貴くん
胸が、ドクンと鳴る
メッセージを開く
“さっきから気になってる大丈夫?”
“会える?”
“顔見たい”
短い文章なのに、全部がまっすぐで
また胸がぎゅっとなる
「……どうしたの?」
隣から梓が覗き込んでくる
「あ……」
一瞬、迷うけど
隠す必要もないか、と思って画面を見せる
すると――
「……へぇ」
口元が、にやっと上がる
あ、これ嫌な予感するやつ
「いいじゃん」
ニヤニヤしながら私を見る
「心配してくれてるじゃん、王子様」
「ちょ、やめて……」
思わず顔が熱くなる
でも
さっきまでの重たい気持ちの中に、少しだけ違う感情が混ざる
「会いたいって言ってるし」
梓が軽く肩をすくめる
「……でも、こんな状態だし……」
少し躊躇う
泣いた後で、顔もぐちゃぐちゃだし
気持ちもまだ完全に戻ってない
すると
「だからでしょ」
即答
「こういう時に会いたいって言ってくれる人、ちゃんと大事にしなよ」
まっすぐな言葉
少しだけドキッとする
「……」
何も言えなくて、スマホを見つめる
すると梓は、くすっと笑って立ち上がった
「私は帰るから」
「え?」
「会ってきな」
あっさりした一言
「え、ちょっと……」
慌てて引き止めようとするけど、もう遅い
バッグを持って、さっさと玄関の方へ向かっていく
「じゃあね〜」
「ちょ、梓……!」
振り返りながら、にやっと笑う
「ちゃんと可愛い顔して出なよ?」
「もう……!」
顔が一気に熱くなる
バタン、とドアが閉まる音
一気に静かになる部屋
手の中のスマホに視線を落とす
少しだけ迷ってから
ゆっくりと返信を打つ
“うん、大丈夫”
少し考えて
“来る?”
送信ボタンを押した瞬間、心臓がドキドキし始める
すぐに既読がつく
“行く”
たった一言
なのに、なんでこんなに安心するんだろう
私は小さく息を吐いて、立ち上がる
……来るんだ
さっきまで沈んでいた気持ちの中に、少しだけ光が差したみたいだった
――ブブッ
テーブルの上のスマホが震える
何気なく手に取って、画面を見る
「……」
一瞬、息が止まる
表示された名前
――陽貴くん
胸が、ドクンと鳴る
メッセージを開く
“さっきから気になってる大丈夫?”
“会える?”
“顔見たい”
短い文章なのに、全部がまっすぐで
また胸がぎゅっとなる
「……どうしたの?」
隣から梓が覗き込んでくる
「あ……」
一瞬、迷うけど
隠す必要もないか、と思って画面を見せる
すると――
「……へぇ」
口元が、にやっと上がる
あ、これ嫌な予感するやつ
「いいじゃん」
ニヤニヤしながら私を見る
「心配してくれてるじゃん、王子様」
「ちょ、やめて……」
思わず顔が熱くなる
でも
さっきまでの重たい気持ちの中に、少しだけ違う感情が混ざる
「会いたいって言ってるし」
梓が軽く肩をすくめる
「……でも、こんな状態だし……」
少し躊躇う
泣いた後で、顔もぐちゃぐちゃだし
気持ちもまだ完全に戻ってない
すると
「だからでしょ」
即答
「こういう時に会いたいって言ってくれる人、ちゃんと大事にしなよ」
まっすぐな言葉
少しだけドキッとする
「……」
何も言えなくて、スマホを見つめる
すると梓は、くすっと笑って立ち上がった
「私は帰るから」
「え?」
「会ってきな」
あっさりした一言
「え、ちょっと……」
慌てて引き止めようとするけど、もう遅い
バッグを持って、さっさと玄関の方へ向かっていく
「じゃあね〜」
「ちょ、梓……!」
振り返りながら、にやっと笑う
「ちゃんと可愛い顔して出なよ?」
「もう……!」
顔が一気に熱くなる
バタン、とドアが閉まる音
一気に静かになる部屋
手の中のスマホに視線を落とす
少しだけ迷ってから
ゆっくりと返信を打つ
“うん、大丈夫”
少し考えて
“来る?”
送信ボタンを押した瞬間、心臓がドキドキし始める
すぐに既読がつく
“行く”
たった一言
なのに、なんでこんなに安心するんだろう
私は小さく息を吐いて、立ち上がる
……来るんだ
さっきまで沈んでいた気持ちの中に、少しだけ光が差したみたいだった
