不安と苛立ちが顔に出ていたのか、白谷吟が心配そうに覗き込んできた。
「矢城さん? 何かあった?」
ハッとして顔を上げる。
「実は……」
話を聞いた白谷吟は深く溜め息をつき、やれやれと言わんばかりに肩をすくめた。先ほどのシロ先輩と同じように、一瞬だけ渋い表情を見せる。しかしすぐに、いつもの飄々とした顔に戻った。
こうして文句を言わないところが、社内外から慕われる理由なのだろう。
「そうかぁ。それは大変だ。いくらフィードバックは後でいいと言われても、こちらは仕事を受けている側。そのまま鵜呑みにするわけにもいかないね。じゃあ、できることは今からやろうか」
白谷吟はパンと手を叩き、空気を切り替えた。
無理難題なクライアントの要望にもしっかりと応えるために、すぐ気持ちを切り替えられる。パーフェクトヒューマン白谷吟の凄さを改めて思い知る。
その後、私たちは白谷吟の指示で、ホテルのラウンジへ移動した。萌乃たちがおこなった聞き取りアンケートの確認をするためだ。
ラウンジは大きな窓から光が差し込み、明るく開放的だ。テーブル席は半個室のように区切られていて、他の客の視線が気にならない。落ち着いて話し合うには最適な場所だ。
三嶋さんと話し込んでいるシロ先輩にはメールを送っておいたので、話が終われば合流できるだろう。
白谷吟と萌乃が並んでソファに座り、私はその向かいに腰を下ろす。
タブレットを取り出し、アンケート結果を確認しながら簡易的な報告書を作成していく。データは共有しているので、各自の端末で作業ができる。
本日の主役である新郎新婦へのアンケートはまだ行っていない。当日は忙しいため、後日回答してもらう予定だ。
今回はゲストへの聞き取りがメイン。事前に親族には協力をお願いしていた。
「矢城さん? 何かあった?」
ハッとして顔を上げる。
「実は……」
話を聞いた白谷吟は深く溜め息をつき、やれやれと言わんばかりに肩をすくめた。先ほどのシロ先輩と同じように、一瞬だけ渋い表情を見せる。しかしすぐに、いつもの飄々とした顔に戻った。
こうして文句を言わないところが、社内外から慕われる理由なのだろう。
「そうかぁ。それは大変だ。いくらフィードバックは後でいいと言われても、こちらは仕事を受けている側。そのまま鵜呑みにするわけにもいかないね。じゃあ、できることは今からやろうか」
白谷吟はパンと手を叩き、空気を切り替えた。
無理難題なクライアントの要望にもしっかりと応えるために、すぐ気持ちを切り替えられる。パーフェクトヒューマン白谷吟の凄さを改めて思い知る。
その後、私たちは白谷吟の指示で、ホテルのラウンジへ移動した。萌乃たちがおこなった聞き取りアンケートの確認をするためだ。
ラウンジは大きな窓から光が差し込み、明るく開放的だ。テーブル席は半個室のように区切られていて、他の客の視線が気にならない。落ち着いて話し合うには最適な場所だ。
三嶋さんと話し込んでいるシロ先輩にはメールを送っておいたので、話が終われば合流できるだろう。
白谷吟と萌乃が並んでソファに座り、私はその向かいに腰を下ろす。
タブレットを取り出し、アンケート結果を確認しながら簡易的な報告書を作成していく。データは共有しているので、各自の端末で作業ができる。
本日の主役である新郎新婦へのアンケートはまだ行っていない。当日は忙しいため、後日回答してもらう予定だ。
今回はゲストへの聞き取りがメイン。事前に親族には協力をお願いしていた。
