時々なんだか、ドキッとするような事を陸は言う。
姉弟に言う事のようには思えない言葉を言う。
まるで…恋人に言うような。
「志菜乃、サンドイッチ一口ちょうだい。」
「へっ…あっうん。はいどうぞ♪」
陸はあたしのサンドイッチをパクパクと食べた。
一口のはずだったけど…
全部…食べちゃった。
まぁ、いっか♪
あっ…ジュース…。
陸はあたしの飲んでるジュースを飲んじゃってる。
「それ…」
「あぁ、わりぃ…飲んじゃった。飲む?」
「ぁっ…いいよ飲んでも。あげる。」
真優は、まぢまぢとあたしと陸のやりとりを見ていた。不思議そうに。
「志菜乃と陸君って仲良すぎでしょ…。」
「えっ…そうかなぁ?」
「可愛い姉貴となら仲良くするよ…」

