ピッピッピッピッピッ…

んん~…

目覚まし時計を手探りで
探しながらもう片方の手で目を擦る。

6時に毎日起きる。

隣の部屋からはケータイのアラーム音が聞こえる。

「志菜乃ー!!陸ー!!起きなさぁ~い!」

「起きてるよー!!」

隣から聞こえる声は、弟だ。

あたし、相原志菜乃(アイハラシナノ)。

弟、相原陸(アイハラリク)。

あたしは高3。
陸は高2。

同じ高校に通ってる。

「志菜乃…」

「きゃっ!?陸!勝手に入らないでよ~!!」

上半身裸の状態の所に陸がノックもせずに入って来た。

あたしは慌てて隠した。