席替えをしたら、イケメン不良男子のお隣になってしまいました

 

「よ、よろしく……お願いします」



 とりあえず、挨拶だけはしておこうかな。

 折角、隣同士になったんだし……。

 めっちゃ怖いけど!!



 しばらく下を向いて待っていたけど、相手からの返事が無い。

 私の声、小さかったかな?

 チラッと横目で彼を見ると、何故か驚いた顔をしている。

「俺に言ってんの?」


「え?」



 びっくりした。

 話しかけられるとは、思ってなかったから。

 もしかして、挨拶した事を言ってるのかな?



「う、うん……」

「何で?」

「えっ……その……隣同士になったから」

「……ふーん」



 そう言うと、宮山君は前を向いた。

 何を言いたかったんだろ。

 彼の考えている事が分からない。



「……俺は、宮山綾」



 しばらくすると、また彼から言葉が発せられた。

 名前、知ってるけど。

 めっちゃ有名ですし。



「あんたは?」

「うぇっ!? あ、あの……私は、巴田さくら」

「……分かった。よろしく」

「う、うん……よろしくね?」



 あ、焦ったー。

 まさか、話しかけられるとは思ってなかったよ。

 問題ばかり起こすヤバい人って聞いていたけど、本当は普通の子なのかな?