席替えをしたら、イケメン不良男子のお隣になってしまいました



 

 巴田(ともえだ)さくら、それが私の名前。

 私の住む桜宮市ってところにある、普通の公立中学校に通う1年生。

 ちなみに、桜宮市は春なるとその名の通り桜が街中咲き誇り、花びらが美しく舞う素敵な場所。

 私は街と同じ、さくらって名前を気に入ってるんだよね。



 いや、今は自分の名前の事はどうでも良かった!

 巴田さくら、人生で一番のピンチを迎えているのだ。

 新しい友達が出来、新しい授業も始まりながら、ちょっとずつ中学校生活に慣れてきた、6月。

 担任の先生が、初めての席替えをしようと言い出して、そこから私の運命が動き出した。

 窓側の、1番後ろの席になり、日当たりが良くて最高! と思っていたら、隣に男の子が座った。

 茶髪で長身のイケメン男子。

 名前は、宮山綾(みややまりょう)君。

 顔面偏差値が驚くほど高いんだけど、街では有名な不良。

 小学生の頃、暴力事件を数々起こしたり、神社に不良仲間とつるんで深夜までいたりするから、皆恐れてるんだよね。

 目つきも怖いから、睨まれると動けなくなっちゃう。

 そんな彼が、まさかの隣に座っている。

 これから、次の席替えまで生きてられるのかな、私。

 な、殴られちゃったらどうしよう。