放置され令嬢と無口な氷の侯爵&雪だるま。『す』の続きが言えるまで

クローヴィスからもう一度話そうと手紙が届く。
伯爵邸の庭で話すことになった。
前は感情的になってしまったから今度は冷静に婚約破棄を切り出そうと思うフィーネ。

クローヴィスを見て驚く。

「花束?」

花は冬の領地では手に入らない代物だ。

「やり直そう」
「……いえ」
「君は終わったと言った」
「ええ」

雪だるまがフィーネの思いを伝えているらしい。

「現状はまだお互いのこと知らないだろう?」
「知りたいとも思わなくなっています」
「俺は知りたい。寂しい思いをさせてすまなかった」

クローヴィスは白い百合の花束をフィーネに渡した。

「俺の変なプライドでこんな事態を招いてしまった。もう少し会ってくれないか?」
「……」

フィーネは迷う。この先、この人を信じて良いのかわからない。

「もう顔も見たくないのか?」
『フィーネ、クローヴィスの顔好き』

フィーネは花束で顔を隠して俯く。

「あなた余計なこと言わないで!」

フィーネは恥ずかしさで赤くなる。

いつの間にか雪だるまがクローヴィスの肩に乗っている。

「そうなのかフィーネ」

クローヴィスは驚いている。