きっと、夏のこと

イベントの終盤に差し掛かり、周囲も少しあわただしくなっていた。


リハーサルしなきゃね~なんて優雅な先輩たちを前に私はいつもより少し焦っていた。



「困ったことある?」



まっきーがその気持ちに気づいたみたいに、私に声をかけてくれる。


「あの、......この歌詞ってどういう気持ちなんですか?」


どこ?って確認して、私の目をみたまっきーの表情は初めてみる顔に見えた。



「高校生がこんなの理解しようと思わなくていいよ、」


って笑って、頭をぽんって撫でてくれた。




急にあたまが熱くなって、私は小さく「はい」って答えて小走りで自主練に戻った。