küssen(キュッセン)

転写された2つの世界が
月をめじるしにくっつけた場所で
私たちはキスをする

眠りの世界で
私たちは出会い

出会うはずのない目覚めの世界で
私たちは、虚構の日誌のなかで話をする

本当は話はできていない
向こうの言語の文法も文字も
ヴァイニッチ手稿に隠され
こちらの言語も解読ができない

霧が濃くて
顔も姿も見えていない

身体を重ねることも
微睡の中でしかできない
ただ、少しの間
ほんの10秒ほどの間だけ

ひとつだけ
わたしとあなたを繋いでるのは
私たちをつないでるのは、キスだけ