そんな凛の言葉に、御堂の心はじわじわと熱を帯びた。
大野さんが言っているからこそ、これはきっと本心で言ってくれてるんだろうなっていうのが伝わってきて、
好きがまたひとつ増えていく。
これを彼女は無自覚でやってるからずるい。
大分暗さが慣れた目で、遠くに見える海を見つめてそう思った。
「それで、英語が好きだったから英語の先生になったんでしたっけ?」
「…うん、っていうかその英語も、ゆくゆくは家業で必要になるからやらされてたってのもあったけどね。」
「英語を使う家業なんてあるんですか…?」
凛にはそれが思い浮かばず、御堂に尋ねた。
「…まあ、病院なんだ。」
「ああ、病院…。」
確かになんか英語が必要なイメージがある。
自営業の病院って、街によくあるなんとか内科とかなのかな。
じゃあこの街を探せば御堂内科とか御堂整形外科とかあるのかな。
…まあ別に探さないけど。
