「夏休みどう?満喫してる?」
御堂の問いに、凛は「うーん…。」と考え込みながら、素直に「まあ普通です。」と返した。
「そっかあ、いつまでこっちにいるの?」
「えっと、明後日には帰ります。先生は?」
「俺はお盆明けたら帰るよ。ちょっとずらさないと道混むからさ〜…。」
車内ではそんな他愛のない話を連ねていた。
「そういえば先生ってどこの小学校に通ってたんですか?」
不意の凛の質問に、御堂は「え、っと〜…。」と戸惑ったような声を出した。
「え、私なんか変なこと聞いちゃいました…?」
なんか、私って先生の地雷を踏み抜きがちだな。
と凛は心の中で反省した。
「まあ、実はちょっと遠いところに通ってたんだ。」
そう濁して答える御堂に、凛はこれ以上聞かれたくないんだろうなと察して話題を変えた。
