…とはいえ、こんな偶然ってありえることなの?
そう不思議に思っていると、
「大野さんこそ、なんでここに?」
そう御堂が聞き返した。
「…元々、こっちに住んでて、小学5年生の時に父の仕事の関係で今の所に引っ越したんです。」
「へえ…じゃあ地元同じだったんだね。」
「そうですね。」
「これは運命だね。」
そう言って大袈裟な笑顔を浮かべる御堂に、凛は呆れ笑いを浮かべて「何言ってるんですか?」と返した。
きっとこの人は冗談を言って、私の縮こまった心を緩めてくれたんだ。
「こんなの、運命じゃなかったら何なの?」
そう笑いながら話を続けて、何であんなにパニックになっていたのか、核心には触れてこない。
そんな御堂の優しさに、凛は口を開いた。
