その指の先に視線を移すと、そこには男の子の集団がこちらに向かって歩いてきていた。
「あれ、松本くんたちじゃない??」
そう言うと美優は「おーい!」と手を振った。
その瞬間、凛のお腹に鋭い痛みが走った。
『お前バケモンみたいだな!』
『きたねーから触んなよ。』
『こっち来んな、バケモノ!』
そんな声が鮮明に聞こえて、凛はお腹をグッと抑えた。
いやだ。
こわい。
痛い。
みるみるうちに荒くなっていく凛の呼吸に、眞子が先に気づいて「凛ちゃん!?」と叫ぶように名前を呼んだ。
うう。
お母さんに、電話、しないと。
…もうだめだ。
痛くて動けない。
誰か、助けて。
凛は心の中で懇願した。
「大野さん!?」
