『お前バケモンみたいだな!』
その憎たらしい声と共に、ニヤニヤと笑う松本の顔が浮かんで、凛が思わずお腹を抑えた。
眞子ちゃん、あの松本と付き合ったんだ。
「…凛ちゃん??」
急に黙りこくる凛に、美優は不思議そうな顔をして凛の方を覗き込んだ。
その瞬間ハッと我に返って、「だ、大丈夫!」と慌てて返した。
「あ、凛ちゃんはさ、向こうで彼氏とかいないの?」
眞子の言葉に凛は一瞬考えてから、「いないかな。」と返した。
「ええっ、そうなの?凛ちゃんこんなにかわいいのに。」
「好きな人とかもいないの??」
「…うん、いないかな。そういう美優ちゃんはどうなの??絶対彼氏いるでしょ!」
過去の傷のせいで恋愛できないということを知らない2人に、これ以上恋愛関係の話を聞かれると困ると感じた凛は、すかさず美優に話を振った。
