「ごめんごめん、ちょっとコンビニ行こうと思ったら、囲まれちゃって…。」
息を切らしてドアを開ける御堂に、凛は苦笑しながら「大変ですね。」と返した。
「まあ、もう慣れっこだけどね。」
御堂はそう言うと、いつもと同じように凛の向かい側に座ってパソコンを開いた。
「…大野さんってさ、」
特訓後、いつものように餌付けされてる凛に、御堂はおずおずと話しかけた。
「どんな人がタイプなの?」
恥ずかしいのか、斜め下を向きながらそう尋ねる御堂に、凛は思い切りしかめ面をした。
「好きなタイプ、ですか??」
思えばそんなこと考えたこともなかった。
今の私はいわば、人を恋愛感情で好きになるって言う選択肢がない女だから、
好きとか嫌いとかわからない。
…でも。
昔会った、あのお兄さんは
