御堂先生は溺愛中


「失礼しまーす。」



この日も御堂との特訓のために、英語教科室の扉を勢いよく開けた。



いつもだったら「いらっしゃい。」と返してくれる御堂の声も姿もなく、凛は首を傾げながら入室した。



「ん?」



テーブルの上の紙切れに気がつくと、凛はそれを凝視した。



『ちょっと席外してます。来たらここに電話ください。』



そう丁寧に書かれた字に、凛は素直に携帯を取り出すとそこに書かれている番号に電話を掛けた。