「ふふ、大野さんはカフェラテは好き?」
嬉しそうに笑いながらそう尋ねる御堂に、凛は何も考えずに「あ、はい。」と返した。
その返事を聞くと、御堂は紙コップを取り出してインスタントのカフェラテを淹れた。
「はい、どうぞ。」
「え、ありがとうございます。」
御堂は凛の前にコップを置くと、自分の分も淹れ始めた。
凛はクッキーを味わいながら、ぼーっと御堂を見ていた。
「ここ、誰も来ないから俺の住処みたいになってるんだ。」
「へえ。」
「だから、大野さんも秘密にしておいてね。2人だけの秘密。」
そう言いながら紙コップにカフェラテの粉末と、角砂糖を幾つも入れる御堂の姿を、凛は不思議そうに眺める。
え、流石にいれすぎじゃない??
「俺、甘党なんだ。」
凛の視線に気づいた御堂は、照れを浮かべながらそう言った。
いや、もう甘党とかそういうレベルじゃない気がするけど…。
「っていうか、オレンジジュース飲めないっていうからてっきり甘いの苦手だと思ってました。」
凛がそう言うと、御堂はいたずらっ子のような笑顔を浮かべて、
「だってそうでも言わなきゃ大野さんは受け取らなかったでしょ?」
と言った。
「確かに…。」
結奈とか海斗とか仲がいい友達からだったら喜んで受け取るけど、よく知らない先生からだったら遠慮して受け取らなかったかも。
