御堂先生は溺愛中


「…なんか今ので結構分かった気がします。」



テキストまるまる1ページ分の解説を聞き終わると、凛は満足げに頷いた。



「もう今なら平均点以上取れる気がします!」



自信満々にそう言う凛に、御堂は笑いながら「それは良かった。」と返した。



「取り敢えず今日はこれで終わりだけど…。」



その御堂の言葉に、よーし、さっさと帰るぞー!と凛が片付けを始めると、




「これ、食べるでしょ?」



凛の目の前に高級感の溢れる箱が差し出された。



「なんですか、これ?」



凛はその箱から漂う甘い香りに、片付けをする手を止めた。



「これ、この間大野さんが言ってたとこのクッキー。」



そう言いながら御堂は箱を開けた。



中にはいろんな種類のクッキーがいくつも入っていて、凛は思わず感嘆の声を上げた。



そう言えば、だいぶ前に御堂先生にここのクッキーの話をしたっけ。



すっごく美味しそうなんですって。



そんなことまで覚えてるんだ。



「これ、食べていいんですか!?」



キラキラと目を光らせてクッキーを見つめる凛に、御堂は「どうぞ。」と言って勧めた。



「やったー!いただきます。」



凛は遠慮なくクッキー、一つ摘み上げると、口の中に放り込んだ。



「おいし〜…!想像以上の味です。」



口の中に広がる上品な甘さに、凛は思わず満面の笑みを浮かべた。