「さっぱりわかんないです。」
そうハッキリと言う凛に、御堂は呆れ笑いを浮かべながら「最初は教科書見ながらやってみようか。」と返した。
「はあい。」
大野は気だるげに返事をすると、横に置いてあった教科書を開いて黙々と問題を解き始めた。
「先生、終わりました。」
何十分も掛けてやっとテキスト1ページ分を終わらせると、凛は御堂に声を掛けた。
「ん?どれどれ。」
御堂はそう言うと、凛の隣に座った。
その距離がやけに近いような気がして、凛の心臓が跳ねた。
「な、なんか近くないですか?」
「そう?別に普通じゃない?」
顔を顰めて思わずそう言う凛に、御堂は表情を変えずに言った。
普通?…そうか??
疑心暗鬼になってる凛を尻目に、御堂は解説を始めた。
