「と、特訓ってなんですか!?」
凛は半ばパニックになりながらそう尋ねた。
「一緒に勉強しようってこと。」
御堂は笑顔を一切崩さずにそう返した。
一緒に??勉強???なんで!?
そんなの無理っ!!
「いや、でも私別に日本から出るつもりないんで、英語なんてできなくてもいっかなーって。はは。」
英語の教師を目の前にして最悪な言い訳をかましても、御堂の表情は変わらない。
「大野さん、進路ってもう決まってる?」
不意にそう聞く御堂に、大野は「えっとー…まだです、けど。」と恐る恐る返した。
「じゃあ尚更必要だね。大学入試では英語はどこも基本必須だからね。」
「ゔっ…。」
ぐうの音も出ない正論に、大野はそれ以上何も言えなくなってしまった。
「次のテストで平均点以上取ったらおしまいだから。それまでよろしくね。」
「いやっ、まあ…はい。」
最悪だ。
こんなことなら赤点取った方がまだマシだった…。
凛はがっくりと項垂れた。
