御堂先生は溺愛中


「おー…やっぱり御堂ってモテモテだな。」




職員室前に繋がる廊下で、遠くに御堂とそれを囲んでいる女子生徒を視線に捉えると、海斗は苦笑いを浮かべてそう言った。



「ねー、もう別の先生に聞けば良くない?」


うんざりした顔でそう言う凛に、


「大丈夫、大丈夫。」


結奈は自信たっぷりにそう言うと、構わずに御堂の前まで2人を連れて行った。



そんな3人に御堂が気づくと、「あ!」と声を上げて、それからぱあっと顔が明るくなった。





「大野さん、どうしたの?」



御堂は自分を囲んでいる生徒をかき分けて3人の前に立つと、そう尋ねた。



「えー、うちらが先でしょ?」



「先生、教えてよ。」



そう言ってシャツの裾を掴む女子生徒に、御堂は「あなたたちは僕が受け持ってるクラスの生徒じゃないでしょ。担当の先生に聞きなさい。」と言って女の子たちを帰らせた。



そんな様子の御堂に、結奈は海斗の方を見てこっそりニヤリと笑った。



海斗はそこで全てを察して、同じようにニヤニヤと笑った。



そんな2人をよそに、凛は渋々と帰っていく女子生徒たちの鋭い視線に震え上がっていた。