御堂先生は溺愛中


火曜日の放課後。



「はい、これ、どうぞ。」



「わあ、ありがとうございます。」



御堂から差し出されたシュークリームを、凛はお礼を言いつつも考える間もなく受け取った。



「ここのコンビニのやつ、大野さんが美味しいって言っていたよね。」



そう言いながら御堂も自然と凛の近くにある椅子に座った。



そういえば前にポロッとそんなこと言った気がする。



よくまあ一生徒が言ったことを覚えていてくれるよなあ、と凛は心の中で尊敬した。



それと同時に、結奈の必死な表情とあの言葉を思い出して吹き出した。



ふふっ、と吹き出す凛に、御堂は「どうしたの?」と尋ねた。



「ふふ、いや、この間結奈…私の仲良い子に御堂先生が委員会活動の時にいつも差し入れをくれるって話をしたんですよ。」


「へえ、そうなんだ。」


「それで、この間の金曜日、私他の子と当番変わったんでいたんですけど御堂先生が来なかったから、毎日来てるわけじゃないみたいって言ったんです。」


「そう、なんだ。」


「そしたらその子が『御堂先生が私の事好きなんじゃない?』って言うんですよ。それが面白くって。」


けたけた笑う凛の横で、御堂は押し黙ってしまった。



え、私また何か変なこと言っちゃった?


っていうか冗談でも御堂先生が私の事好きって言うの不愉快だったかな…。



そう不安になった凛が御堂に視線を送ると。