「なんでお前もいるんだよ。」
しかめ面をした海斗が立っていた。
「それはこっちにセリフ。」
凛もつられて眉を顰めて返した。
「俺は母さんに勝手に申し込まれたってわけ。」
海斗はそのまま凛の隣に腰掛けると、めんどくさそうにそう言って「おまえは?」と尋ねた。
「私は行きたい大学があるから勉強してんの!」
「嘘つけ、お前この間進路のことで俺と一緒に古賀に怒られてただろ。」
「その時から私、改心したんです。」
そうドヤ顔で言う凛に、海斗は「ふうん…。」と返した。
「何でそんな躍起になってんの?」
不思議そうに聞く海斗に、凛は「別に。」とだけ返した。
「…御堂になんか言われたとか?」
不意に図星を突かれた凛は、「なっな、なんで御堂先生の名前が出てくんの!?」と吃りながら視線を海斗から逸らした。
「お前分かりやすすぎてウケる。」
ゲラゲラと笑う海斗を凛は鋭く睨んだ。
「まあ、でも御堂親衛隊の女子たちにバレて殺されなように気をつけろよな。」
笑いながらそう言う海斗に、凛は「うるさい!」と返すと授業の準備を始めた。
