その後、御堂は遅くなると親御さんが心配するから、と家の前まで凛を送った。 「…もう、傷の具合とかは大丈夫なの?」 そう遠慮がちに聞く御堂に、凛はお腹をさすった。 「あの時よりは、だいぶ傷が薄くなりました。 …でも過去のことを思い出すとたまに痛くなるんです。」 「そっか…。」 「…先生は、やっぱり傷がある女の子は嫌ですか?」 凛は気になってつい聞いた。 「嫌なわけない。それはあの病院の屋上で会った時から変わらないよ。」 柔らかい声音でそう言う御堂に、凛は内心ホッとした。