「…先生は、傷ごと愛してくれる人がいるって言ったじゃないですか。」
凛が口を開くと、御堂は「うん。」少し戸惑いの色を見せながら答えた。
「私も、先生が約束を果たせなくたって、その理由がなんであったって、別にいいんですよ。」
「え…?」
そうだ。
凛はそう言ってからじわじわと胸の中が熱くなった。
私は、先生がどんな人生を歩んでいたって、どうだっていい。
先生もきっと同じだったんだ。
お腹に傷があっても、たまに素直になれなくても、頭が悪くても、先生は私と言う人間が好きで、
私も、このまっすぐで、誠実で、優しい
「先生が選んだ道だったら、どんな道だっていいと思います。」
御堂先生が好きなんだ。
