「あの、先生。」
凛は缶を口から離すと、すぐに話し出した。
「この間は…ごめんなさい。急に勝手にお腹の傷見せて、勝手に逆ギレしちゃって…。」
「そんな…。」
「あの時、先生に拒絶されたんじゃないかって思って、怖くなっちゃったんです…。」
そう言う凛の声は微かに震えていて、御堂の心まで苦しくなった。
俺があの時気が動転してとってしまった行動が、大野さんをこんなに苦しめていたなんて…。
「こちらこそごめんね。言葉足らず、だったよね。ちょっと、気が動転してしまって…。」
そう視線を伏せて伝える御堂に、凛は「大丈夫です、でも…。」と続けた。
「私きっと期待してたんです。」
「……え?」
