御堂先生は溺愛中


家に帰って、旅行の片付けをしている時も、そわそわしながら何度も時計を見た。




早く19時になってほしいのに、ならないでほしい気持ちもある。




そんなもどかしい気持ちを抱えて居ても立っても居られなくなった凛は、家を飛び出した。




まだだいぶ早いけど、いいや。



家にいても片付けなんて手に付かないし。



ベンチで先生が来るまで待っていればいい。




凛はそう思って公園まで歩いた。




公園に着くと辺りはすっかり暗くなっていて、街灯がぽつぽつと辺りを照らしていた。




凛はベンチに腰をかけると、時計を見上げた。



19時まであと20分ほど時間がある。



落ち着かないのは家にいても公園にいても結局一緒で、



これから話すことを頭の中で反芻するだけで、ぎゅーっと胸が押しつぶされているように痛くて苦しい。



私が素直で可愛らしい性格の持ち主だったら、こんな苦労を伴わずに済んだのかな。



いや、だめだ。もう後悔も言い訳もしない。



私は私なんだから。



凛はそう自分に言い聞かせた。