『どうしたの?』
優しく包み込むような御堂の声に、凛は思わず涙腺が緩んだ。
「…先生、私先生と話したいことがあって。」
『うん…僕も話したいことがあったからちょうど良かった。…今日の夜は、空いてる?』
「は、はい。」
『分かった…じゃあ19時に、大野さんの家の近くの公園で会おうか。』
「わかり、ました。」
『うん、じゃあ。』
御堂がそういうと、電話がぷつりと切れた。
その瞬間、凛は大きく息を吐き出した。
自分の気持ちと向き合うことも、それを他人に言うことも、今の私はまだ怖い。
でも怖いからって、誰かを傷つけていいわけじゃない。
ちゃんと先生に向き合って、謝らなきゃ。
そして、ちゃんとありがとうって言わなきゃ。
そう決めて、凛は再び歩き出した。
