「結奈に御堂先生との話しちゃってごめんね。…結奈もきっと辛いのに。」
凛があまりにも苦しそうな顔をするものだから、結奈はつい言ってしまった。
「あのね…それ、嘘なの。」
「…え?」
嘘って、何が??
どういうこと???
「私が御堂先生を好きっていうのは、嘘なの。」
「…ええ!?!?」
凛の驚いた声が中庭に響いた。
「ご、ごめん!色々訳があって…。今は言えないけど、またいつか言うね!」
結奈はそう言うと、凛の元を足早に去っていった。
結奈は御堂先生のことを好きじゃなかった…???
じゃああの時私が2人のためにしてたことって、何!?
っていうかそんな嘘つく理由って何なの!?!?
「待って、今教えてよ!」
凛は結奈の背中を走って追いかけた。
一際強く吹いた風が、凛の背中を押しているようだった。
