「それでさ、どうしたの?」
夕食を食べ終わった後、結奈と凛はホテルの裏庭に向かった。
そこにあった綺麗なベンチに座ると、結奈はすかさずそう聞いた。
凛の頬に秋の夜風が当たって、凛はジャケットの前をきゅっと掴んだ。
いつかは話さなきゃいけないとは思ってたけど、それがこんな日になるなんて思ってもいなかった。
「あのね。」
凛は少し間を空けてから、結奈に全てを話した。
過去に負った傷も、そのせいで人を好きになれたいことも、
御堂の愛をうまく受け取れない自分が嫌なこと、それでも分け与えてくれる御堂に申し訳なく思ってたこと、
御堂に傷を見せて突き放したこと。
自分から突き放したのに、いつの間にか御堂を目で追ってしまってること。
ゆっくり、言葉を選びながら話した。
結奈はそんな凛の話を黙って聞いた。
