それからホテルに着いて、少しの自由時間の後、ホテルの大広間で夕食が振舞われた。
凛と結奈は空いている席に座ると、料理が届くのを待った。
「なんかこういうところで食べるの初めてだから楽しみ〜!」
結奈がそう声を弾ませて言うと、凛は「そうだね…。」とどこか上の空だった。
「凛、また見てる。」
そう言うと結奈は凛の頬を突いた。
その言葉に凛はハッとして、急いで御堂から目を離した。
それからゆっくりと後悔が襲ってきた。
見たいわけじゃないのに、気づいたら目で追ってる。そのことに気づいた凛は唇を強く噛んだ。
「私異常だよね…。」
今までこんなことなかったのに、とぼやく凛に、結奈は優しく笑った。
「凛も可愛いところあんだね。」
そう言って指をぐりぐりと頬にめり込ませる結奈に、「ちょっと!」と凛は制止した。
「…ご飯食べた後さ、話聞いてもらってもいい?」
そうしおらしく言う凛に、結奈は「もちろん。」と返した。
